プロフェッショナル

今日は美容院に髪を切りにいった。
もう7、8年その美容院に通っていて、
ここ5年くらいはずっと同じ人切ってもらっている。


ずっとその店に通っているから、
当然人も覚えるし、その人が初めているなぁと
思った日も当然覚えている。


美容院のシステムはよく分からないけど、
みんなアシスタントから始めるから
当然その人も最初はアシスタントで
髪を洗ったり、カラーリングするだけだった。


前に切ってくれてた人が他店舗に異動して、
たまたま切ってくれた時に気に入って以来
ずっとその人に切ってもらっている。


記憶は少し曖昧だけど、
その人はアシスタントの時期が
とても短かったような気がする。
おそらく1年少しくらい。


ずっとそのお店に通ってるから、
色んなアシスタントに髪を洗ってもらってり
マッサージしてもらったりするんだけど、
みんなそのうち髪を切るようになっていく(スタイリスト?)。


ずっとアシスタントだったんだけど、
あ、あの人が切ってると思うと別に何の関係もなくとも
良かったねーと思ってしまうものである。
だいたい3、4年すると髪を切れる人になるようだ。


ただ一人おそらく5年くらいスタイリストに
なれないでずっとアシスタントやってる人がいる。


その人のことは最初に会ったときのことを
良く覚えていて、入りたての頃は目をキラキラさせて
たくさん色んな話をしてくれて、髪を洗うのも
マッサージするのもすごい丁寧にやってくれたからだ。


だけど1年経ち、2年経ち、その人の目のキラキラは
どこかに消え、髪を洗うのもマッサージするのも
どこか力なく、雑で全然気持ち良くない。


おそらく同じ毎日に疲れ、
スタイリストになかなかなれないことで
気持ちが萎えてしまっているのであろう・・・
今日は特にひどかった。


今髪を切ってくれる人も、
アシスタントが全員忙しかったりすると
髪を流してくれたり、マッサージしてくれたり
することもあるんだけど、
いつも作業も言葉も丁寧だし
常に気遣いがある感じがするんだ。


どんなアシスタントさんよりも
やっぱりその人の気遣いが一番なんだ。
もちろんその人はオシャレだし
髪を切るテクニックもあるんだろうけど、
それでもその人が早くスタイリストに
なれたのはそういう丁寧さや気遣いがあるから
なんだろうなと思わずにはいられなかった。


結局何がいいたいかというと
仕事というものがどんな種類のものであっても、
他人にサービスを提供して対価を得るという性質上、
「仕事は思いやり」なんですね。