『「超」整理法』

整理法の原点


名著である。


この本は1993年、今から14年前に出版されたものである。
終章にある「高度知識化社会に向けて」では
これからの日本の向かっていくべき道を筆者が述べている章なのだが、
それがピタリと当たっている。


「超」整理法は言わずと知れた整理法の革新的アイデアである。
この本から学びたいことは、
終章の提言や「超」整理法が「どのように生み出されているのか」一点である。


それは物事の本質を見抜き、
クリティカルな解決法を見出している点であろう。


筆者が文中で提唱している問題点はごく当たりまえのことなのだが、
当たり前の疑問だからこそ根深い問題である。
ただ全ての当たり前の問題を解決してこそ
物事を本当に解決したことになるのだろう。


当たり前の問題点を見逃さず、
その根本の原因をしっかりと究明し、
それを誰もが簡単に解決できる方法論を導けたときに
革新的なアイデアが生まれる。


言われてみれば当たり前なのだが、
これも本質をついているからスッと腹に落ちるのであろう。


「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)