『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』

島田紳助の書き下ろしのビジネス書


島田紳助がいうビジネス経営哲学は
「人の心を大切にすること」・「徹底的なリサーチ」である。


末章に書いてある一文がこの本で伝えたいことを
そのまま表していると思うので紹介する。

ビジネスをやりたいという熱い気持ちを大切にまずスタートする。けれどどの気持ちの熱さに引っ張られずに、冷静に勝つための戦略を練らなければならない。ビジネスは喧嘩と同じだ。どうすれば勝てるか、どんな武器や、どんな戦術を用意すべきかを、先に具体的に考えておけばきっと勝てるはずだ。ビジネスは成立しなければ意味がない。成立されるには勝たなきゃいけない。


この一文では自分の気持ちの熱をメインに持ってきているが、
本文中では人の心を動かすことの大事さについて多く書かれている。
それが本の題名としてピックアップされているのだろう。

ビジネス経営哲学というほど大したことは書かれていないが、
紳助が大事にしている

  • 自分の気持ちの熱
  • 人の心を動かすこと
  • 徹底的なリサーチ

というのは置き換えると

である。


下の三つの言葉はビジネス書や会社でも大事!大事!と
叫ばれていることだが、なにかしっくりとこない。
ただ、上の三つの言葉だと心まで入ってくるような気がする。
「モチベーション」をはじめとする下の三つの言葉は
大事だと分かっているのだが、いまひとつ釈然としない。
日々の多忙さで忘れてしまっている。
という人にとっては気分転換に読んでみると面白い本なのかもしれない。


そして、最後に島田紳助が書いた10の言葉は
人を勇気付け、前に進めてくれる良い言葉が並んでいる。


島田紳助という人は本当に人の心を動かすのが上手い人間だな〜と思う。