『非属の才能』

「行列なんかに並びたくないあなた。おめでとうございます」

このキャッチコピーにひかれて思わず買ってしまった一冊。
自分はごく普通に人間だ。
超がつくほど日本人だ。
日本人ならではの場の空気を重んじて
自分を殺すことも多々あります。


多分、他を尊重し協調しようとしているからこそ
こういうことが起こるのでしょう。


ただいつの間にかに日本では協調と同調の区別がつかなくなり
同調できないものは仲間はずれになるし、
同調することに違和感を感じるひとがひきこもりになったりする。
そんな違和感を感じている人にむけてものすごいエールを送る本だと思います。


内容は極端である。
変人バンザイ!みたいな・・・
ここで取り上げられている人は
ものすごい変わり者のような言い方をされているけど、
別になんてことはない。
本当はみんな変わり者なんだから。
一人として同じ人はいないんだから、
みんな人とは変わった人でしょう。


みんな自分は人とは違うことを知っている。
そして違うと受け入れてもらえないのではないかと不安になる。
だから人に合わせようとする。
デフレスパイラルです。


そういう悪循環を解消してくれる方法を書いているのが末章。
『和をもって属さず』
ここに書かれていることは素晴らしいと思う。


漫画を読むかのように読み進められるので
手にとってみることをオススメします。


非属の才能 (光文社新書)

非属の才能 (光文社新書)