『すぐに稼げる文章術』

私が文章を書くことにおいて、大きく影響を受けた一冊です。

二回目に読んだ今日は、前回とは頭に残った内容が全然違いました。
昔の書評には「メモを取るはすごい大事です」ということが
強く頭に残っていたようなのですが、
それはただ単に頭の中が整理できていなかっただけなんだと強く感じました。

本の内容を明確には覚えていなくても、
文章を書くときに意識していることの源流は
この本からきているのだと再確認です。

その中でも日垣さんの文章論が本質をついてると
感じたものがあるのでいくつか紹介します。

面白い文章の実態とは、本来結びつかない2つのことを結びつけること

文章を書くにあたっては、筆者の「なぜ」を解明するのが基本

未熟だからこそ論理が必要
・・・中略・・・
論理的な文章には、明確な主張とそれを支える根拠がなければなりません。
・・・中略・・・
何かを主張するに当たっては、7割がたの人を納得させる根拠を示す挙証責任がある

文章とは主張に根拠をつけていくもの

文章がおもしろいということは、ひとことで言えば意外性があるということ
・・・中略・・・
意外性をもった書き出しと文章運びがなされていることが、おもしろい文章の実態

実務分では結論を最初の3行程度で示す

文章のキャッチフレーズをきちんと決める

そもそも文章とは、人がやっていることについて、

  1. この部分は否定したい
  2. ここの部分は肯定したい
  3. ここは改善や提案をしたい

この3つで成り立つもの

  • 見くだらないことは真面目に書く。
  • 難しいことは易しく書く。
  • 易しいことを深く書く。
  • 深いことをおもしろく書く。


文章力は、誰にでも情報発信ができる今だからこそ
昔以上に広い範囲で必要なスキルかもしれません。


本の題名が『すぐに稼げる文章術』ということで
主にライターに向けて発信した作品だと思いますが、
面白い文章を書きたいと思っている誰にとっても
参考になる一冊なのではないでしょうか。


すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

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