金持ち父さん貧乏父さん
自分のためにお金を働かせるというフレーズで有名な著
ファイナンシャル・リテラシーを身に付け、お金を自動的に生んでくれる資産に投資をすることで、金銭的に自由な生活を手に入れようという教え。
Amazonの書評を見ていると日本人受けは良くないが、拝金主義を嫌う日本人ならではでしょう。
現代社会はお金がないとほとんど生きていけないと言っても過言ではない。そのような状態ではお金が大事だということは自明の理であり、あって困ることはない。そんなお金の使い方を考え直しませんか?と問いかけてくれる哲学的な本であり、ハウツー本ではないと感じた。
赤の他人を0からお金持ちにさせるだけの金持ち父さんの教えは金儲け以外でも使える物事の本質を掴んでいると思う。そんな金持ち父さんの名言を少しばかり紹介。
「もし人生から教訓を学ぶことができれば、きみは成功する。もし学べなければ、人生につつきまわされるばかりだ。人間には二種類ある。一つは人生につつきまわされても、ただそのままにしておく人たち。もう一つは、怒ってつつき返す人だ。でも多くの人は、つつき返すときに相手を間違える。上司や仕事そのもの、あるいはだんなさんや奥さんに向かってつつき返すんだ。みんな人生が自分をつついているとは知らないからなんだな」
「うん、そうだと思うよ。みんな自分の本当の気持ちを見つめず、お金がなくなったらどうしようと心配ばかりしている。そして、その恐怖に真正面から立ち向かおうとしないんだ。つまり、考えもせずに反応だけしている。頭を使うかわりに感情にまかせて反応だけしているんだ。」
「テキサス人は失敗を葬り去ったりはしない。失敗によって意気を奮い立たせる。失敗を受け入れ、それを元気の源に変えるんだ。テキサス人は失敗からエネルギーをもらって勝利者になる。だが、このやり方はテキサス人だけにあてはまるわけじゃない。すべての勝利者にあてはまることなんだ。」
「臆病な人間は決して勝者にはなれない」
「根拠のない疑いや恐怖が臆病な人間を作る。臆病な人間は批判をし、勝利を収める人間は分析をする」
「人間の魂というのはひじょうに強いものだ。魂自身は自分が何でもできることを知っている」
傲慢さというのはエゴに無知が加わったものだ。
「知識が私にお金を儲けさせてくれる。無知はお金を失わせる。傲慢さが頭をもたげてくると、いつも私は損をした。なぜなら、傲慢な気持ちでいるときは、自分が知らないでいることは大して重要じゃないと本気で信じているからだ」
お金に困っているという人は絶対に読むべきだろう。
著書の中の成功のメッセージを全部は読み取れなくても、
資産と負債の違いを知ることができるということだけでも収穫になる。